2014年10月16日木曜日

ずっと晴のち雨

今日は何日ぶりの雨だろう。
あんなに丸ごと春みたいな日が続いた後の雨は本当に応える。ただでさえ雨になるとほとんど外出意欲がわかないのに、昨日は休みで今日は出社。いささか暗くなる。

本当に人間の気分は単純なものだ。それともこんなに単純なのは、私だけ?

とにかく、今日はそんな雨の日だ。

ゴールデンウィークとなると、日本の人たちはこの時とばかり張り切って海外に国内旅行にと出かける。しかしあの混み具合を見ていると絶対出かけたいとは思わない。確か、絶対という言葉は使ってはいけない…とよく子供のころに言われたような気がするが、否定形の方では使っても納得が行く。絶対やる。絶対できる。大人になると、なるほどその手の言葉が使わない方が安全だ。
本当に人間は年を重ねるのとともに、勇気を徐々になくしてゆくのかもしれない。

私は久しぶりに今年のGWは東京で過ごす。だいたい会社に来たり休んだりなので、そんなに長い休みという感じはしない。実は昨日、素晴らしい映画を見た。「世界の果ての通学路」という映画だ。今銀座の小さな映画館(シネスイッチ)でやっているが、もう超満杯なのだ!昨日も12:30 から上映時間のを見ようと思って12時には着いていたが、結局満員で席が取れず2:40 からの分を見させてもらった。その内容はと言うと、まさに通学路を録っているドキュメンタリー映画なのだ。

アフリカのゾウの群れやキリンの群れがいるところを4時間も歩いて登校するお兄ちゃんと妹。足が不自由な兄をとても車椅子とは呼べないようなヨレヨレのただ情けないタイヤのついた椅子に乗せて学校に1時間半くらい歩いて送っていくインドの兄弟たち。そしてアルゼンチンの草原を馬に乗って通学する兄と妹。いずれも、とてもとて長い道のりを、何時間もかけて自然の有り余る地球の上を登校する子供たちがお互いの兄弟、妹に示しあう愛情の尊さを折に触れて感じながら、勉学というものが、人間にとって、いかに大事なものなのかをなんか今さらながらはたかれてわかったような気がした。

もちろんストーリーの作られた映画は面白いかもしれないが、ぜひ、何もなくそれなのに、たくさんの何かがたんまり詰まったこの映画をご覧になっていただきたい。本当に素晴らしい映画だ。なんか、まさにスルメ映画!?時間がたてばたつほど、心から沸き立つものがあるのだ。

お休みの始まるその時期にこんな映画に出会えて本当に幸せだった。

今日はそれだけにしよう。

0 件のコメント:

コメントを投稿